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8月も内需不振続く、振興五倍券が売上アップにつながるか

  • 28 September, 2021
  • 曾輿婷
8月も内需不振続く、振興五倍券が売上アップにつながるか
経済部統計処が27日、台湾の卸売業、小売業、飲食業の8月の売上調査を発表した。小売業の月間売上高は台湾元3,198億元(約日本円1億2,820億円)、7月に比べて5.3%成長した。飲食業の8月の売上高は、台湾元548億元(約日本円2,196億円)。前月比3割近く回復し、年間減少幅が25.7%に縮小された。卸売業の8月の売上は、台湾元1兆315億元(約日本円4兆1,371億円)に達し、史上最高を更新した。(写真:CNA)

経済部統計処が27日、台湾の卸売業、小売業、飲食業の8月の売上調査を発表しました。8月には新型コロナウイルス対策の規制緩和に伴い、内需が伸び、小売業と飲食業は、売上高が7月に比べて顕著に成長しました。

小売業の月間売上高は台湾元3198億元(およそ日本円1億2820億円)、7月に比べて5.3%成長しました。昨年の8月に比べますと、今年は新型コロナウイルスの影響で客足が減少、8月8日に始まる旧暦7月「鬼月」には自動車の需要が低迷、さらに昨年8月には、経済振興策が実施され、業者が販促イベントを行ったことから、比較基準がやや高くなりました。その影響で小売業の今年8月の売上高は、昨年同期比4.3%減少しましたが、減少幅は一桁に縮小しています。

統計処によりますと、9月は、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきて、感染拡大を予防する規制措置が次々と解禁になったことと、漢民族の3大節句「中秋節」というビジネスチャンスがあること、旧暦7月「鬼月」が9月6日に終わったことなどにより、9月小売業の売上高は、プラス成長に転じる可能性があります。

ところで、台湾の各レベルの学校は9月に新学期が始まりました。学生たちは学校に戻り、買い物をする時間が減少しました。その上、コロナ禍後の経済振興を図るクーポン券、「振興五倍券」は10月以降にしか利用できないので、消費者は10月までに買い物を控える可能性があります。統計処は、9月の小売業の売上高は、前年同期比マイナス2%からプラス1%の間になると予測しています。

統計処の黄偉傑・副処長は、「消費者は買い物の予定を10月に遅らせて、振興五倍券を使用することを待つかもしれない。一部の業者は10月によりお得な割引キャンペーンを打ち出す。そのため、今月の小売業の売上高は、プラスに転じる可能性も、マイナスを維持する可能性もある。ただし、マイナスの幅がさらに縮小される」と予測しました。

飲食業の8月の売上高は、台湾元548億元(およそ日本円2196億円)。先月に比べて3割近く回復しました。昨年同月に比べて、年間減少幅が25.7%に縮小されています。統計処によりますと、防疫規制の緩和と中秋節は、飲食業の9月の売上を押し上げます。ところで、9月に新学期が始まり、学生たちが買い物する時間が減少することが1つの不利な要素となります。統計処は、9月の飲食業の売上の年間減少幅が、マイナス17.5%からマイナス14.5%の間になると予測しています。

そのほか、卸売業の8月の売上は、台湾元1兆315億元(およそ日本円4兆1371億円)に達し、史上最高額を更新しました。9月にはその勢いを維持するまま、昨年9月に比べて、年間成長幅が7.5%から10.5%になると予測されています。

(編集:曾輿婷/王淑卿)

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