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米の対台湾安全保障戦略より明らかに、国安局「4つ目の共同コミュケは出ない」

  • 20 October, 2021
  • 中野理繪
米の対台湾安全保障戦略より明らかに、国安局「4つ目の共同コミュケは出ない」
国家安全局の陳明通・局長は20日、年内に予定されている米中オンライン首脳会談で「4つ目の共同コミュケ」は出ないと述べた。(写真:RTI)

国家安全局の陳明通・局長は20日午前に立法院の外交および国防委員会に赴き、「国家情報工作および国家安全局業務報告」を行いました。

陳・局長は、最大野党・国民党の江啟臣・立法委員と陳以信・立法委員の質疑に答え、国家安全局の情報収集と調査によると、アメリカのバイデン大統領と、中国の習近平・国家主席が年内に予定しているオンライン首脳会談では「4つ目の共同コミュケ」は出ないと述べました。

陳・局長は、

「現在、双方はすでに自由民主主義と中央集権的な独裁体制の争いに突入している。これはアメリカと中国の潜在的な衝突を形容する「トゥキディデスの罠」に陥ったようなもので、すでに後戻りできない。私が収集した情報では、構造面から判断・分析すると、『4つ目の共同コミュケ』を出すことはない」と説明しました。

アメリカの台湾および台湾海峡に対する戦略的な曖昧さが変わるのか?との質問に対して、陳・局長は、政治的な議題についてアメリカは台湾に対して依然として曖昧な態度をとっているが、安全保障戦略上ではさらにはっきりしている。これは、先日3隻の空母が台湾海峡付近にやってきたことから伺える。これは第2次世界大戦以降初のことだ。つまり、北京当局に自制するよう、はっきりとしたメッセージを伝えていると述べました。

陳・局長は、

「それは二つの部分に分けて説明できる。安全保障戦略は非常に明確だが、政治問題は戦略的な曖昧さ、これがアメリカの一貫した政策だ。戦略的な安全の部分において強化している。これは第二次世界大戦後初めて3隻の空母が台湾海峡付近に到着したことで、より明確となっている」と説明しました。

なお、10月初旬に、台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入した中国の軍用機の数が激増したことについて、台湾の対大陸政策を担う、行政院大陸委員会の邱太三・主任委員は先ごろ、「準戦争状態」に達しているとの発言を行いました。陳明通・局長にも似たような見解か、との質問に対して、

陳・局長は、邱太三・主任委員の見方を尊重すると語るとしつつも、「準戦争」状態という言葉は使わないと述べました。ただ台湾海峡の情勢はより深刻であり、台湾海峡に3隻の空母が来たことはこれまでになかったと語りました。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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