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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送きょうのキーワード(木曜日) - 2021-12-02_「TSMC」

  • 02 December, 2021
きょうのキーワード(木曜日)
熊本県に半導体工場を新設すると発表したTSMC。(写真:AFP)

今日ご紹介するキーワードは「TSMC」。

最近、日本のニュースでも耳にしたことがあるのではないでしょうか。

「TSMC」とは台湾の半導体大手「台灣積體電路製造(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング)」のことです。

半導体の受託生産で世界最大手の企業なんです。

そんなにすごい会社が台湾にあるの?と驚かれる方もいるかもしれません。表向きには「TSMC」という名前が前面に出ている製品は見かけないかもしれませんが、実は皆さんが普段使っているスマホやパソコンの中に「TSMC」の製品が使われていたりするんです。

その「TSMC」が先日、熊本県に半導体工場を新設すると発表しました。

発表によりますと、22から28ナノメートルプロセスを皮切りとした半導体の製造受託サービスを提供する子会社「Japan Advanced Semiconductor Manufacturing(JASM)」を設立し、熊本県に新工場を建設。このJASMにソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)が5億ドル(日本円およそ570億円)を出資し、ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)が20%未満の株式を取得する少数株主となるとのことです。

この工場は来年(2022年)に着工し、2024年末までに生産開始を目指します。

これによって、月間生産能力は300mmウエハー、4万5,000枚を見込んでいて、これらのウエハーは主に自動車業界で使用されます。

しかも、およそ1,500人の先端技術に通じた人材の雇用を創出するとのことですので、期待が高まりますよね。

当初の設備投資額はおよそ70億ドル(およそ8,000億円)となる見込みです。

しかも今回、注目なのは、日本政府が工場建設資金の半分を補助するという但し書きがあり、将来的に半導体供給がひっ迫した際、優先的に日本の産業に供給するとの条件が付けられていると報じられています。

自動車向けの半導体は、米中対立などを背景とした中国景気の減少によって自動車販売が減少したことから、自動車向けの半導体需要が減少。そこに新型コロナが広がり、テレワーク特需に沸いたため、電子機器向けの半導体が自動車向けよりも優先されたことで、車載用半導体が不足。さらにそこに追い打ちをかけるように今年(2021年)2月、アメリカ・テキサス州を襲った大寒波による停電や、半導体工場の火災などが重なり、世界的に車載用半導体が深刻な不足状態となっているので、日本国内での新工場建設は、サプライチェーンリスク軽減の大きな助けとなると期待されています。

半導体のこと、よくわからない…という方も、きっと今後「TSMC」という名前をニュースなどで耳にする機会が増えると思いますので、“あぁ!台湾の大手半導体メーカーの名前だ”ということをぜひ覚えておいてくださいね。

ちなみに、「TSMC」はこの熊本工場だけでなく、台湾南部の高雄にも新工場を建設すると発表しています。

高雄工場では7ナノメートルと28ナノメートルプロセスの技術の工場を、来年(2022年)から建設を開始し、2024年には量産を開始する予定です。

台湾経済研究院の劉佩真・研究員の分析によると、高雄に工場を作ることで、水供給リスクの分散が図れることと、高雄が新たな半導体エリアとなることが期待されていて、台湾の北部、中部、南部、各地のバランスの取れた発展に寄与することが期待されているとのことです。

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