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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送台湾ミニ百科(2021-11-03)台湾で唯一共栄制度の村「司馬庫斯(Smangus)」

  • 03 November, 2021
台湾ミニ百科
「上帝的部落(神の集落)」と呼ばれている司馬庫斯は、台湾の人気観光スポットの一つです。(写真:CNA)

皆さんもご存知の通り、台湾は民主主義と資本主義に基づいている社会です。ところで、こんな台湾には、一箇所だけ、共栄制度を実施している村があります。

この村の議会に参加した住民は、毎月議会から台湾元2万元(およそ日本円8万円)の給料がもらえます。子供のいる家庭には、さらにお金が支給されます。子供が0歳から2歳の場合、月台湾元4000元(およそ日本円1万6300円)、2歳から3歳の場合、月2000元(およそ日本円8150円)、中学生、または高校生なら、月5000元(およそ2万370円)、大学生以上なら、月7000元(およそ2万8520円)が支給されています。なお、同議会では、男性が60歳、女性が55歳で定年と見られますが、定年退職者は月台湾元1万5000元(およそ日本円6万1200円)がもらえます。

そのほか、メンバーの健康保険料、国民年金保険料、病院の診察料金なども、すべて議会から補助金が出されています。学生たちの授業料と雑費(ざっぴ)も議会が全額負担しています。新婚夫婦には新生活助成金を、家族を失ったメンバーには、葬祭費の補助金を支給しています。さらに、メンバーが家を建てる時でさえも、夫婦なら台湾元60万元(およそ日本円244万円)、成人した独身者なら、台湾元30万元(およそ122万円)の補助金を提供しています。

こんなにも福利厚生が充実しているとは、本当に羨ましい限りですね。ところで、実はこの村は、かつては台湾で最も貧しい集落で、「黑暗部落(暗闇の集落)」と呼ばれていました。今ではその名を改め、「上帝的部落(神の集落)」として名を轟かせています。

この村は、台湾の北西部、新竹県の尖石郷にある、台湾の原住民族、タイヤル族の集落「司馬庫斯(Smangus/スマグス)」です。

スマグスは、尖石郷の山間部、標高1500メートルの山奥にあります。その立地のため、交通の便が悪く、集落に一番近い、山の麓にある町までは、車で3時間弱が必要です。そのため、スマグスの開発が非常に遅いです。村に電気が通ったのは1979年、台湾の市町村のうちでは最後ですから、「暗闇の集落」というニックネームがあります。また、自動車が走れる連絡道路ができたのは、1995年のことでした。

ところで、1991年、スマグスから4.5キロ離れたところで、樹齢千年以上の巨木群「神木」が発見されたことで、スマグスは大きな転機を迎えました。...

(編集:曽輿婷/王淑卿)

 

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