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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送台湾ミニ百科(2021-11-10)台湾人は何語で話す?

  • 10 November, 2021
台湾ミニ百科
(写真:CNA)

突然ですが、台湾の公的の場や改まった場で使われる言葉、いわゆる「標準語」は、何だと思いますか?このことを、台湾のことにあまり詳しくない外国人に聞いたら、おそらく答えは「台湾語」になるでしょう。日本は日本語、イギリスは英語が標準語のように、台湾の標準語は、よく「台湾語」だと思われます。しかし、これは間違いです。台湾語は、あくまで台湾の方言の一種。そして台湾の標準語は、標準中国語、または「国語」、「華語」と呼ばれている言葉です。

今日このコーナーでは、台湾で使われている言葉についてお話したいと思います。

一、台湾で使われている言語の種類
歴史の関係で、台湾という土地には、いろんな言語が存在しています。標準中国語、台湾語、客家語、原住民族語は、今の台湾社会で最も使われている4種類の言語です。

1.原住民族語
台湾において、最も昔から存在している言葉は、原住民族語です。原住民族語は、現在台湾人口の9割以上を占める漢民族が台湾にやってくるようになった、17世紀よりも前から、台湾に存在している先住民族、原住民族がしゃべる言葉のことです。
「原住民族語」という一言でまとめられていますが、実際台湾の原住民族には、複数の部族がありますので、部族によって言葉も違います。2021年現在、政府によって認定されている原住民族だけで、16部族ありますので、原住民族語は少なくとも16種類以上あると言えます。ところで、台湾における原住民族の人口は、16部族合わせても、台湾人口の2.45%しかなく、原住民族の出身でも、原住民族語をしゃべる人も少なくなっていますので、台湾で使われている言葉を紹介する時、16部族の言葉はこのように、まとめて「原住民族語」と呼ばれています。

2.台湾語
よく標準語だと誤解されやすい、台湾語。
台湾語は、台湾ビン南語とも呼ばれています。台湾最大の方言です。もともとのルーツは、中国の福建省の南部、ビン南地方で話されている言葉です。17世紀以降、中国の福建省南部・ビン南地方の泉州と漳州から来た人たち、「ビン南人」によって台湾に伝来しました。台湾に移住してきた漢民族のうち、ビン南人が最も人数が多いので、ビン南語は台湾で広く使われる言葉の一種となりました。調査によりますと、台湾ビン南人は、今もおよそ台湾人口の70%~76%くらい占めており、台湾最大の民族であります。
台湾はかつて、オランダと日本の支配下に置かれたことがありますので、台湾で使われているビン南語は、オランダ語と日本語、そして、元から台湾にいる原住民族の言葉、原住民族語の影響を受けて、発音や言葉遣いなどに変化が発生し、本来のビン南語と比べては、かなり相違点が生じました。日本統治時代の時から、台湾のビン南語は、台湾語と呼ばれるようになったのです。

3.客家語
客家語は、17世紀以降に台湾に移住してきた、広東省、そして一部福建省出身の客家民族によって伝来した言葉です。今台湾における客家民族は、およそ台湾の人口の19%占めており、台湾の2番目に大きいエスニックグループとなります。

※台湾語も客家語も、本来はそれぞれの民族、ビン南人と客家人の母語でした。第二次世界大戦後、台湾に拠点を移してきた中華民国政府は、台湾で共通語である標準中国語を広めるよう、「国語運動」を実施し、標準中国語以外の方言の使用を禁止していました。この政策は、台湾の戒厳令が解除されたおよそ1980年代末まで続いていました。国語政策の影響で、標準中国語は今も台湾で最も使われている言葉になったというわけです。

二、各言語の使用状況は?

行政院が発表した、2020年の国勢調査の結果によりますと、国民が他人と交流する時に使う言葉について、調査対象の66.37%が標準中国語を使っていると答えました。台湾語を使う人はおよそ31.73%で2位、客家語は1.5%、原住民族語は0.2%、それ以外の言語は0.2%です。

年齢層から見ますと、標準中国語を使う人口の割合は、年齢が小さいほど多いという傾向があります。34歳以下の国民が普段標準中国語を使う割合は、8割以上あります。逆に55歳以上だと、標準中国語より、台湾語を使う人が多いです。

55歳から64歳までの年齢層の国民が、標準中国語と台湾語を使う割合は、標準中国語が48.4%、台湾語が49%。65以上だと、標準中国語が28.5%、台湾語が65.9%となりました。

台湾の多くの地域では、普段標準中国語が最もよく使われていますが、一部の地域では、標準中国語より、台湾語が使われることが多いようです。それは、台湾中部の彰化県、南投県、雲林県、南部の嘉義県、台南市、屏東県です。そのうち、特に雲林県、嘉義県、彰化県において台湾語を使う人口の割合は、60%を越えています。

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