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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送GO GO台湾 - 2021-09-04_宜蘭縣頭城鎮

  • 04 September, 2021
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毎年旧暦7月29日に台湾北東部・宜蘭の頭城で行われる「頭城搶孤」という祭り。“世界三大危険民族文化イベント”のひとつとされている。(写真:2019年の準備の様子/頭城鎮中元祭典協會提供/CNA)
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頭城老街は建物などは昔のまま残っているものが多く、リアルな昔ながらの老街だが、近年、一部をアートスペースとして整備している。(写真:RTI)
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頭城濱海森林公園にある写真映えすると人気となった「八角樓」。現在改修工事中で再オープンが待ち望まれている。(写真:CNA)

トーク①:頭城老街≫

今年(2021年)の台湾のお盆月「鬼月」も明後日(9/6)まで。旧暦の7月29日に鬼門が閉まり、「鬼月」が終わります。

その鬼門が閉まる旧暦の7月29日には、毎年、台湾北東部・宜蘭の頭城で、「頭城搶孤」という祭りが行われます。

これは、十数メートルもある高さの櫓を上り、櫓の上の「孤棚」と呼ばれる場所に置かれたお供え物を奪うというイベント。この櫓の高さもすごいので普通に上っていくのも大変ですが、その櫓の足となっている柱にはたっぷりの牛の脂が塗られていて、なかなかスムーズに上らせてはくれません。しかも「孤棚」まで上って終了ではなく、そこから更に竹で編んだこれまた十数メートルある塔「孤棧」をよじ登り、頂上部分に付けられている「順風旗」という幟を手にしたら優勝です。

なんでもこの「頭城搶孤」は200年以上も前から続く祭りで、一説では「先祖の霊を楽しませるために、餓鬼に扮して食べ物を奪い合った」とされ、もう一説では「お供え物を奪うことで、あの世に戻るのを忘れとどまっている霊を追い払う」という意味があるとも言われています。

とにかく高くそびえたつこの櫓を上っていく様子は、見ている側もハラハラしつつも熱くなります。その危なさから、「世界三大危険民族文化イベント」の一つともされています。

ちなみに、今年は新型コロナの影響で、中止となってしまいましたが、毎年、参加者を“国内外から”募集しています。

つまり、外国人でもチームを組んで参加できるんです!

満20歳以上の健康な男性で、高い場所での激しい運動が可能で、心臓病の危険がなければOKだそうです。

もし、興味がある方は、参加してみてください!ただし、くれぐれも気を付けてくださいね。

そんな「頭城搶孤」が行われる、宜蘭県頭城エリアの観光スポットといえば、まずは「頭城老街(頭城オールドストリート)」。

小さな老街(オールドストリート)ですが、北側と南側それぞれに小さな廟があって、それに挟まれた「和平街」という通りとなります。

新北市の「三峽老街」や「深坑老街」とか、桃園の「大溪老街」のように昔の雰囲気そのままに新しくした整備された老街ではなく、昔のまま残っている建物たちが並ぶ老街ですので、年季の入った赤レンガの建物や、昔ながらのエメラルドグリーンの窓枠の家、鐵窗花と呼ばれる鉄製の飾り格子がつけられた窓などもあって、リアルな昔の老街を感じることができます。

その一方で、近年、アートスペースとして一部を整備していて、老街からちょっと脇に入る路地に「3D彩繪區(3Dペイントエリア)」や、「藝術巷(アートの小径)」、「文學巷(文学の小径)」などを作っています。

「3D彩繪區」では、川に小舟が浮かぶ3Dアートが床から建物の壁全体に描かれていて、建物の壁に本当にその路地が“道”ではなく、“川”に見えるようなスペースになっていたり、大きなかき氷が描かれていたり、老街のお店の様子が描かれていたりして、一緒に写真を撮って楽しむ人が多い人気のスポットとなっています。

そして、「藝術巷」、「文學巷」は「頭城老街」の南側にありますが、こちらは本当に“路地”といった感じでとても狭い道に、鏡やモザイクアート、カラフルなクリスタルパネルなどでアート空間を演出していたり、道に書棚のオブジェがあったり、詩を刻印した板が通りの屋根になっていたりと、ワクワクする空間になっています。

“インスタ映え”するので、最近では若者や、ファミリーにも人気のスポットとなっているようですよ。

そして、「頭城老街」を楽しんだら、近くの美食も楽しんでくださいね。ここに来たら、押さえておきたいお店が…「頭城龍記牛肉麵」。「頭城老街」から歩いて5分ちょっとくらいの距離にあります。

このお店は、午前11時10分に開店して、売り切れ終了なのですが、大体14時ごろには売り切れて閉店となっています。

中でも人気なのが、牛肉、牛スジ、牛の第2の胃・ハチノスの三種類(3つの宝)がそろった「牛三寶麺」。人気の上に数量限定なので、もしこれが食べたければ、開店前から並ばないと食べられないと言われていますので、食べてみたい!という方は、ぜひ早めに行ってくださいね。

そしてもう1件おすすめなのが、昔ながらのかき氷のお店、「小涼園」。

このお店は、昔ながらの建物の中にあって、エメラルドグリーンの窓枠に懐かしいデザインのすりガラスがはめ込まれた、かわいい大きな観音開きの窓、そして店内の椅子も、床も、かき氷を削る機械も、なんだか懐かしい雰囲気です。

そして、ここの人気メニューは「八寶冰」。

かき氷の上に、小豆、パイナップル、花豆、緑豆、コーン、サツマイモ、 ハトムギ、QQと呼ばれるもちもちとしたちょっと透き通ったタピオカのようなもの、この8種類がたっぷりトッピングされています。

さらにお好みでミルクやプリン、フルーツシロップを追加することもできますよ。

台湾でかき氷というと、「マンゴーかき氷」のイメージですが、昔ながらのかき氷と言えば、“豆系”や“お芋系”などをトッピングしたもの。台湾の人たちはこの昔ながらのかき氷の方がマンゴーかき氷より好きだという人が多いような気がします。

“豆系”のかき氷を食べたことないという方、ぜひ食べてみてください。

ただ“フルーツ系”かき氷よりお腹にたまるので、お腹に余裕をもっていってくださいね。

「小涼園」のお店の場所は、「頭城老街」の通りのすぐ近く「開蘭路」にあります。

ちなみに、建物に看板などはありませんので頑張って探してみてくださいね。

トーク②:頭城濱海森林公園(八角樓)≫

「頭城老街」から駅とは逆側、海の方に10分ほど歩いた先にある「頭城濱海森林公園」もおすすめ観光スポットです。

この「頭城濱海森林公園」は元々は「頭城海水浴場」だったそうですが、2001年に砂浜が流失し、翌2002年に宜蘭県が海上活動を禁止すると公告を出し、以降は、「頭城濱海森林公園」に名前を変え、キャンプやバーベキューのみができるスポットとなっています。

ただ、美しい海の風景が無くなってしまったことから、訪れる旅行客もだんだんと減ってきていました。

そこで、公園活性化のために2018年に運営を外部に委託。

旅行客の流れも戻ってきました。中でも、海水浴場だった時代に建てられた景観台として使用されていた「八角樓」が、その特殊な形から、写真映えすると人気のスポットとなったんです。

その「八角樓」、どのようなものかというと、その名の通り、八角形をした4階建ての建物。外壁は、赤レンガとコンクリートでできていて、ちょっと要塞のような、廃墟のような雰囲気。この雰囲気と形が“写真映えする”と人気なんだそうです。

また、中はぐるぐるとらせん状に階段がついていて、上まで上ることができます。2階部分はバルコニーになっていて、その上も360°ぐるりと景色を眺めることができる造りとなっています。各階、それぞれの場所で違った海の景色を見ることができますし、ここから宜蘭の沖に浮かぶ“無人島”「龜山島」を望むこともできることから、海の写真を撮りに訪れる人も少なくありません。

それまでは秘境スポットのような場所だったそうですが、そうやって、“写真映えスポット”として注目を集めるようになってから、徐々に観光客も戻ってきていました。ところが、2019年に、その委託先と契約更新ならず、宜蘭県が公園を管理することになり、せっかくの復活の波をもっと大きいものにしたいと、宜蘭県は交通部観光局に公園の改造計画書を提出し、3,500万台湾元(日本円でおよそ1億4000万円)をかけて今、改修工事を行っているところです。そのため、今は立ち入ることができませんが、この人気“フォトスポット”「 八角樓」の他に、トイレも改修し、新たにレストランもできるそうです。

ただ、本来は8月末に再オープンの予定だったのですが、諸事情により現在議論が行われていて、再オープンまでさらに1~2ヶ月遅れそうだという事です。

観光スポットとして復活するのを楽しみに待ちたいですね。そして復活したら、コロナ後、皆さんもぜひ足を運んでみてください。

そうそう、この「 八角樓」から「龜山島」が望める~とご紹介しましたが、そう、この頭城エリアは、「龜山島」を正面に望める最寄りのエリアなんです。

この「龜山島」は、その名の通り、“亀”の形をした島。「…っぽいかな?」ではなく、結構ちゃんと多くの人が「亀」だとわかる形をしています。

かつては人も住んでいましたが、軍事演習場となり、現在は無人島となっています。また、2000年から正式に観光客向けに島を開放していますが、自然形態保護の目的から、上陸には書面による事前申込みが義務付けられています。

私もこの「龜山島」上陸と、イルカウォッチングがセットになったプランに参加したことがあるのですが、昔人が住んでいた建物や学校、そして、軍事施設として使われていた面影がある場所などを見学できました。私が参加したときは天候があまりよくなく、イルカが観られなかったのが残念でしたが、興味深い島への旅でしたよ。

「龜山島」に行ってみたいという方は、現地ツアーが各旅行会社にありますので、そちらを利用してくださいね。ただ、日本語にはほとんど対応していないのと、開放時期が限られているので、気を付けてください。

実は、私が「龜山島」に行ったそのときは、旅行会社のツアーではなく自分で行ったので、台北市の北西、台北新交通システムMRT(台北メトロ)レッドラインの「圓山」駅前からの長距離バスに乗って港まで行ったので、私の頭の中で地理関係がつながっていなかったのですが、「龜山島」への定期船が出ている「烏石港」はこの頭城にあります。

ですので、私の場合は、「龜山島」に行くためだけにプランを組んでこの地を訪れていましたが、先ほどご紹介した「頭城老街」や「頭城濱海森林公園」なども全部含めて丸1日、頭城エリアで楽しむというプランを立てるといいかもしれません。

トーク③:烏石港&蘭陽博物館≫

台湾北東部・宜蘭のランドマーク的存在である「龜山島」への定期船が出ている「烏石港」の近くに、ひときわ目を引く建物があります。

建物というと“立っている”というイメージですが、その建物は、“横になっている”ような、“山”のような、見方によっては、大地に飲み込まれかけているような形をしています。もちろん、倒れたりしたわけではありません。そのような視覚的イメージの建物です。

その特殊な外観から、宜蘭の有名なランドマークの一つとなっています。

その不思議な建物の正体は「蘭陽博物館」。宜蘭の文化を伝える博物館です。

建物の外壁は質感ある石材がランダムに組み合わせてあって、山の岩肌を模していて、四季や空の光の変化に応じて違う色調を表します。

そして中に入ると、建物の特徴と組み合わされた展示となっていて、上から順に「山の層」、「平原の層」、「海の層」、「時間のギャラリー」というように設置されていて、これらの展示を通して、宜蘭の地理的環境や、人類の歴史、そして豊富な自然生態系が表現されています。

今日、最初にご紹介した「頭城搶孤」という祭りのことや、地元の原住民、噶瑪蘭族(カバラン族)の伝統の木彫りのトーテムなども展示・紹介されていますよ。

「蘭陽博物館」へのアクセスは、在来線台湾鉄道の「頭城」駅から徒歩20分、「龜山島」への旅客船サービスセンターからは徒歩10分かからないくらいでつきます。

ですので、「龜山島」と「蘭陽博物館」はセットで旅をプランニングするとスムーズだと思いますよ。

旧暦7月29日には、ぜひ頭城エリアに足を運んで、「頭城搶孤」も体感してほしいと思いますが、そのタイミングで来ることができなくても、頭城エリアに来たら、「頭城搶孤」のことを知ることができますし、周辺にもたくさんの観光スポットがあります。頭城エリアで1日ゆっくりと遊んでみてはいかがですか?

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