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Rti 台湾国際放送Rti 台湾国際放送宝島再発見 - 2021-03-20_台湾「サケの乱」、2日間約1000人が回転寿司をただ食い

  • 20 March, 2021
宝島再発見
台湾「スシロー」は、サケのプロモーションイベントの一環として3月17日と18日の二日間、名前に中国語のサケ「鮭魚」という二文字のある人なら、一卓無料で食事することが出来ると明らかにした。しかし、一卓の人数は最多6人。18日午後5時時点では、このプロモーションイベントのため、台湾全域では、なんとおよそ300人が改名した。戸政事務所は、仕事が急に増えて悲鳴を上げている。写真は改名後の身分証明書(IDカード)(写真:フェイスブックより)
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台湾南部・高雄市のスシロー店舗前の長蛇の列。(写真:CNA)

先週、台湾に近い日本のメディアをはじめ、イギリスの公共放送「英国放送協会(BBC)」、イギリスの大手新聞社「ガーディアン」と「デイリー・テレグラフ」、アメリカの著名なニュースチャンネル「CNN」や「ニューズウィーク」など、複数の大手メディアが相次いで台湾のあるニュースを取り上げています。

すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、先週、台湾で最もホットな話題は、台湾で展開する日本の著名な回転寿司チェーン「スシロー」のプロモーションイベントです。

台湾のメディアは、それに「サケの乱、サーモンの乱」という名前をつけました。字面からもお分かりになると思いますが、サケに起因するものです。

台湾「スシロー」は、サケのプロモーションイベントの一環として3月17日と18日の二日間、名前に中国語のサケ「鮭魚」という二文字のある人なら、一卓無料で食事することが出来ると明らかにしました。しかし、一卓の人数は最多6人です。

18日午後5時時点では、このプロモーションイベントのため、台湾全域では、なんとおよそ300人が改名しました。戸政事務所は、仕事が急に増えて悲鳴を上げています。台湾では改名するには台湾元80元(約日本円300円)の手数料しか取られません。しかし、改名後一卓台湾元1万元(約日本円3万8000円)のお寿司を楽しめます。そのため、改名した人が続出したと一部のネットユーザーは判断しました。なお、台湾スシローの統計では、17日と18日、この二日間、約1000人は無料で寿司を賞味したということです

回転寿司を無料で楽しむため改名した人のうち、最も長い名前はなんと50文字にも上っています。これは法律が規定する上限です。そのほかに、40文字とか36文字の人もいました。いくつか例を挙げて説明しましょう。例えば、広島県呉市の「呉」と言う苗字の人なら、「呉鮭魚」に、「林」という苗字なら、「林鮭魚」に改名したとか、苗字の後ろに「鮭魚王子(サケプリンセス)」、「鮭魚炒飯(サケチャーハン)」とかに改名した人もいます。

一部の人は、鮭魚の二文字のほかに、自分の願いも名前に入れています。例えば、苗字と「鮭魚」の二文字のほかに、薬剤師の国家試験への合格祈願を入れた人もいます。その人は、台湾南部・高雄市に住む女性の蒋さんです。改名後の名前は、「蔣鮭魚與熊掌好吃藥師國考一次過」になりました。では、先ほどご紹介した36文字に改名した人は、どんな名前になったでしょうか、

「陳愛台灣鮑鮪鮭魚松葉蟹海膽干貝龍蝦和牛肉美福華君品晶華希爾頓凱薩老爺」です。

アワビ、マグロ、サケ、松葉ガニ、ウニ、貝柱、ロブスター、牛肉のほかに、五つ星ホテルの名前の羅列(ハワードプラザ、パレ・デ・シン、リージェント、ヒルトン、シーザーパーク、ロイヤル)

高価な食材に台湾の五つ星ホテルの名前の羅列、豪勢な名前ですね。

台湾の法律には、改名は生涯三回までという規定があります。改名を申請できる理由は、①字義、つまり字、またはその意味が低俗であること、②音訳が長すぎる、または特殊な原因がある人。これらの理由があれば、改名を申請することが出来ますが、最多三回です。台湾では、姓名権は人格権に属します。命名の自由が憲法によって保障されています。名前に使われる字、またはその意味が低俗かどうかは、主観の価値が入っていることから、政府は当事者の判断を尊重するということです。

日本の回転寿司を無料で賞味するため、改名した人たちは、食事が終わったら、きっと元の名前に戻したいでしょう。しかし、すでに三回以上改名した人なら、どうすればいいでしょうか、もう方法はないでしょうか、実はあります。

台湾の「姓名条例」第9条の規定によれば、次のことがあれば、生涯三回のみという規定の制限を受けなくていいです。

●同じ公営機関、または民営機関、団体、学校で就労し、または進学するとき、同じ名前の人が出た場合。

●三親等以内の直系血族のうち、同じ名前の人が出た場合。

●同じ直轄市、または県と市に戸籍を設けて6ヶ月以上の人のうち、同じ名前の人が出た場合。

●指名手配されている犯罪者の名前とまったく同じ名前を持つ場合。

●認知、または養子縁組の関係が成立した場合、またはそのような関係が終了した場合。

以上の場合の一つにでも該当すれば、改名は、生涯三回までという制限を受ける必要はありません。

このほど無料の回転寿司を食べるために改名した人たちが、元の名前に戻したければ、「三親等以内の直系血族のうち、同じ名前の人が出た場合」という条文を引用すれば、元の名前に戻せるかもしれません。でもその前提は、父母のどちらかがまず名前を「鮭魚」に変えなければなりません。

台湾で展開する日本の回転寿司チェーン「スシロー」のサケのプロモーションイベントは、台湾で改名旋風を巻き起こしました。一体改名したのはどんな人が多いでしょうか、台湾のネットユーザーの観察では、民国87年(1998年)から92年(2003年)生まれ(18歳から23歳)が最も多いです。台湾のネットユーザーは、これらの人たちに「サケ世代」という名前をつけました。

日本のメディアの報道によりますと、台湾スシローは、今回のイベントの効果を見て次のイベントを考えます。将来、「マグロ(中国語:鮪魚)」、「ウナギ(中国語:鰻魚)」などのプロモーションイベントを行うかもしれないということです。近い将来、ひょっとしたら、台湾ではまた「鮪魚さん」と「鰻魚さん」がたくさん出てくるかもしれません。

ところで、台湾には本当に「鮭魚」を名前にする人がいますか、内政部の徐国勇・部長が19日立法院での答弁で明らかにしたところによりますと、「サケの乱」が発生する前、すでに10人いるということです。

なお、2018年6月に台湾市場に進出した「スシロー」は、今台湾には20店舗あります。台北、新北、新竹、台中、台南、高雄にはいずれもチェーン店があります。スシローは年内台湾で5店舗出店する予定です。総店舗数は25店舗になる見通しです。

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